空にかかる電網

松岡桂吉の電柱

近くの商店街を歩きながら、空を写す。
空の前に張り巡らされている、webを撮る。
言ってしまえば、何を隠そう電線である。

昔、松岡桂吉という写真家が、電信柱ばかり撮っていた。
リアルなものではなく、宇宙的郷愁が漂うような。

電線を見ているだけで、通信が奥深いものとあらためて思えるようになったのは、インターネットの普及以降のことだろう。

地下に埋設するのはやめたほうがいいようだ。

松岡桂吉写真集というものは日本の出版社からは出ていないようだ。
エディトリアルの仕事が多いのだろう。フランスでポートレート集が出たと聞いたことがあるが、確かではない。
上は戸田ツトムが編集発行していた雑誌。これに写真が掲載されたことがある。
右上は、オブジェマガジン遊でのもの。
どちらも古い。

ネットワークはなぜつながるのか ― 知っておきたいTCP/IP、LAN、ADSLの基礎知識

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この本は屋内のPCから送り出された信号が、屋外の電柱に敷設されたケーブルに向かい、ついにWebサーバーに到達するまでの往路と、サーバーからのデータがブラウザに戻される帰路を順に記述して、物理層の仕組みもおさらいできて好感が持てる。
机上のコンピュータにも、こういう一気通観な本がほしいと昔から思っているが、誰も書いてくれない。机上のパソコンだって、通信技術の固まりである。たとえスタンドアロンであっても。