酔生夢死でいいのか?

ちょっと舌戦に疲れたので、仏教のおさらいでも。
現象学と歴史と虚構と、あとはタブブラウザのことだが、それだけでも相当のエネルギーを消耗する。
しかし、仏教も実は論戦の繰り返しであったのであって。
日本に定着したのが葬式仏教であったのは、幸せなことなのか。

知の体系―迷いを超える唯識のメカニズム

知の体系―迷いを超える唯識のメカニズム

唯識というのはよく毒牙論的ではない、独我論的観念論と比肩されるわけだが、少なくともフッッサールの場合は、「不可疑性」を確認するための戦略的独我論であったわけで。
客観と主観をつなぐものが「内在」することを証明するための。
同じように唯識論も浅く誤解されてきたのではないかと。
どちらにしても舌戦、論戦を背景に持つことが多いので、喧嘩の相手を捨象して論だけ見ていると、真相はわかりにくかったりするわけだ。

現象学についてはやはり竹田青嗣が群を抜いて良い。いや唯一だろう。
氏の著作でデフラグ解消すると、決して酔っぱらってモノを言ってはいかんという気になるから不思議だ。

現象学入門 (NHKブックス)

現象学入門 (NHKブックス)

少々飲み過ぎてふらふらしたときには、必ずこの本に戻ることにしている。